新しいサブマシンガン?

 12月頭に発売されたArmy Timesによると、米陸軍(というよりPicatinny Arsenal)が新しい45ACPのSMGをテスト中とのこと。何とフルオートで1200rpm、しかもほとんど反動を感じないというものとされている。記事によれば名称はKriss、重量3.9ポンド。デザインはスイス、製造はRemington and TDI。フィールドテストを行うためのものではなく、メカニズムの検討用だという実物の写真が掲載されていた。銃身線がトリガーよりも下に位置し、グリップの前方、それも下方にレシーバーを配置する異形のSMGであった。
 それにしてもこのSMGの機構、実用化の見込みはあるのだろうか。軍用・公用としてはカービン・ライフル(またはPDW)のような貫通力の高い銃器の割合が増えた。従来のSMGの需要がなくなるわけではないが、相対的にはSMGの地位は低下しているだろう。そうした流れの中で、高回転・低反動で大口径・低初速の全く新しいSMGがどこまで求められるのだろうか・・・。疑問は残るが、とにかくその特異なメカニズムには興味がある。一度ぜひ銃雑誌で紹介してほしいところだ。