日本でまだあまり話題にならない新製品二つ

 海外の銃雑誌やフォーラムを見ていて、ちょっと気になった新製品について。
 一つはStoeger Cougar。
http://media.benelliusa.com/Upload/Stoeger/Press-Releases/CougarPRF.pdf
 BerettaのCougarのトルコ生産版だ。Stoeger社のオーナーはBerettaなので、経営上は問題ないのかもしれない。人件費の安いトルコ製ということで、最大のメリットは価格にある。リテールプライスが700ドル近いBeretta製とは違い、349ドルと安価になっている。
 もう一つはSpringfield ArmoryのEMP (Enhanced Micro Pistol)
http://www.springfield-armory.com/prod-pstl-1911-emp.shtml
 最小の1911を謳うコンパクトモデルで、2006年9月に出た。が、高い(1000ドル程度)のであまり持っている人の話を聞かない。現在のところ9x19mmだけ発売されている。日本のマニアは9mmを過小評価し、45口径を過大評価する傾向があるが、キャリー用にアメリカで最も人気のあるのは9mmである。ガバ好きの多いフォーラムでのアンケートですら9mmがトップだった。45口径を使うのは民間人でも警官でも兵士でも少数派なのだ。口径バリエーションが今後増える可能性はあるが、このクラスの銃ではなおさら9mm以外は売れにくいだろう。