映画「ハンテッド」のトラッカーナイフその他の追加情報

 たまに「トラッカーナイフ」の検索キーワードで来る人がいるので、まだ情報を求める人がいるのだろう。それにしても日本での情報が極端に少ないせいか、安いナイフを高値で買ったり、変な誤解を広めている人が多いようだ。映画と映画に登場したナイフについて、広まっていない情報について書いておく。

  • PREDATOR WSK

 440Cを鋼材に使ったPREDATOR WSKというナイフがある。映画に登場したトラッカーナイフに近いスタイルで、日本でも売っている例がある。これが物凄い高値になっている(ひどい例では8万円を超えていた)。しかしアメリカでは225ドルで販売されているナイフなのだ。入手困難というわけでもない。日本からでも通販で買える安いナイフなのに、なぜカスタムナイフ並みの高値で買う人がいるのか?それと、このナイフは映画に登場したスタイルと各部が違うので、その点でも満足がいくかどうか…。

 映画「ハンテッド」はアウトドア技術を教えるトム・ブラウンJr.の指導によって生まれた。このため、映画に登場するナイフファイティングの技術もトム・ブラウンJr.のものだと思っている人が多いようだ。しかし彼はトラッキング(追跡)技術やアウトドアの技術は教えても、ナイフ格闘の技術を教えたりはしない(ある程度知っている可能性はあるが、映画に登場したものとは違うだろう)。映画の格闘技術は全て別の専門のインストラクターによるものだ。

  • KA-BAR Next Generation

 映画の冒頭で登場したハラム(ベニチオ・デル・トロ)が装備しているのも、映画中盤でFBIに追われるハラムが腰につけているのもKA-BAR社のNext Generation(シースはカスタム)なのだが、こちらが話題になることは少ない。登場時間は長いのに注目されないのは、やはり見た目のインパクトがないからか。