米陸軍のM4の対抗馬のテスト結果

http://www.armytimes.com/news/2007/12/army_carbine_dusttest_071217/
 以前書いたアメリカ陸軍のカービンテストの結果がArmyTimesに出ていた。
 もともとトム・コバーン上院議員共和党)の要求により、M4を今後導入し続けるかどうかについての検証として行われたこのテストはM4と他のカービンを粉塵試験で比較するものだ。で、結果は言うまでもなく後発のライバル達のほうが上と出た。
各モデルごとに10挺、1挺につき60,00発発射して、
• XM8: 127 stoppages.
• MK16 SCAR Light: 226 stoppages.
• 416: 233 stoppages.
• M4: 882 stoppages.
 と抜きん出てM4が止まる。逆にXM8が突出して優れている。この結果からするとM4の採用が終わってしまいそうだが、陸軍の主張ではM4のままで良いというコメントが出ている。「M4は戦闘において実績を果たしており、それこそが戦闘において求められることだ」と。
 ここで私見を語ろう。今更の話だが、後発のモデルがこの種のテストでM4より優れているのはテストしなくても誰もが予想のつくことだ。しかし軍用カービンに求められる要素というのは、それだけではない。そもそも性能だけで採用が決まるものでもないし、予算や訓練、運用の問題もある。とは言え、採用する銃をM4から換えるべきだという意見は今後強まるだろう。いくつか噂のあったモデル(Colt社のガスピストン式のARやMagpul社のMasada)は結局テストされなかったが、そうしたモデルも今後採用まではいかなくとも少数採用やテストされる可能性は増すのではないだろうか。