今更ながらのカスタムナイフ業界の話

 カスタムナイフショーに行って参加者(メーカー含む)と話をすると、日本のカスタムナイフ事情についての話になることが多い。毎回似たような話をしているので、覚え書きとしてまとめてみる。


・まず日本唯一のナイフ専門誌であるナイフマガジンの内容の貧しさ。同じメーカーを繰り返し記事にしたり、ショーの紹介をしなかったり、コレクター向けとしてもユーザー向けとしても初心者向けとしても物足りない。そして新製品情報があれだけ乏しい趣味の雑誌は他の分野と比較してもない。
・雑誌でショーの情報が乏しい理由はある程度推測できる。何せ毎回同じナイフ持ち込んでるメーカーがかなりいるわけで、わざわざ取材する価値がない側面はある。あとは人間関係の問題だ。某ショーでのプレスのハブられっぷりなんか見ていて悲しくなった。
・日本のカスタムナイフ市場は冷えている。海外のショーに重点を置いているメーカーも増えた。客の多さと多様性から明らかにそのほうがメーカーのためになる状況。おかげで日本人の客が海外ディーラーから日本人のナイフを買う始末だ。
・日本のカスタムナイフについて海外の人に紹介する際、メーカーもショップもWebサイトがない/充実していないため困ることが多い。日本のカスタムナイフを買う/知るならここを見れば良い、という定番のサイトがほとんどない。
・売る気あるのかと思うようなメーカーが多い。
・ラブレススタイルのメーカーばかりというのはいい加減どうにかならないものか。
・JKGでも関でもナイフショーの賞の選考・ノミネートの幅の狭さはどうにかならないものか。人間関係で選んでないか?