南オセチア独立派が使うフィンランドの銃

 マニアというのはどうしようもないもので、南オセチア自治州を巡るグルジアとロシアの紛争に関するニュースを見ていてもついつい兵士の装備に目が行ってしまう。地理的・政治的な事情で兵士が装備している銃の多くはAKMなどのオーソドックスな東側の銃だが、ある写真に変わった銃が写っていた。
http://img112.imageshack.us/img112/6480/340xzx6.jpg
 この画像はhttp://www.militaryphotos.net/forums/showthread.php?t=139586&page=12に貼られていたもので、南オセチア独立派の兵士が写っている。注目したのは兵士の銃のうち、ボルトアクションライフルのほうだ。
 このライフルはフィンランドのスナイパーライフルSako TRG(Sako TRG - Wikipedia)。RPKとの長さの比較と、マズルブレーキがあることから恐らく.338 Lapuaか.300 Win MagモデルのTRG-42ではないかと推測される*1。Sako TRGはヨーロッパの警察や軍で採用例がいくつもあるが、この辺の地域で使われているというのは珍しい。また持ち主は腰にパッドシートを巻きつけているが、これは射撃姿勢で体に負担がかからないようにするためのものだろう。靴は軍用ブーツではなく運動靴で、恐らく現地での入手や活動に見合ったものなのだと思われる。

*1:違う可能性もある。.308のモデルにマズルブレーキをつけたものかもしれないし、前の世代のモデルかもしれない。