米軍で銃剣訓練がなくなる

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 米陸軍で銃剣突撃の訓練がなくなるとの報道があった。
 これは米軍でフィットネス・トレーニングが大幅にリニューアルされている流れを受けている。
 以下、元記事で紹介されている米軍の訓練の変化について紹介しよう。


 現在、米軍ではイラクやアフガンの経験を元に兵士の訓練プログラムが刷新されている。
 例えば、兵士と言えば長距離を走れるような持久力が求められると思っている人は多いだろう。
 傭兵の高部正樹氏もそれに近い説明をしていた。
 しかし今や米軍では長距離ランナーとなる訓練は行われていないと言う。
 通りを駆け抜け、短距離を繰り返し走る能力のほうが求められているからだ。
 また、重い装備をつけてパトロールし、炎上する車輌から仲間を救い出す筋力が求められている。
 実際、転がるハンビーの感覚を知るために訓練で転がらせることも行われていると言う。
 格闘について言えば、徒手格闘と火器以外の武器を―木やナイフ、拾える物なら何でも―使う方法を知らなければならない。
 それに比べて銃剣突撃の訓練は、もはや兵士のほとんどが銃剣を携行していない時代になっても続いていたが、現代の戦場にそぐわないものだ。
 このため訓練から消えることとなったとされている。


 ただし、イラク戦争など最近の戦争でも全く銃剣が使われなくなったわけではなく、私は銃剣突撃が行われた報道をいくつか見た。
 恐らく状況や発生頻度から旧来の銃剣突撃の訓練を続ける必要性は低いと考えられたのだろう。