イスラエル軍がH-S Precisionのライフルを採用

イスラエル軍が新しく狙撃用ライフルとしてH-S Precision社のライフルを採用したとの記事がSWAT Magazine誌2010年4月号に掲載された。
http://www.swatmag.com/archive_2010/img/apr10_cover.jpg 表紙
ところがWebに予告が出ても、なかなか日本に雑誌が届かない。
見切り発車で知っていることを書こうかと思っていたら、海外のブログで紹介してくれた。
H-S Precision HTR IDF Sniper Rifle Blogging from Israel on Guns, Security, Defense by DoubleTapper
やや情報は少ないが、写真が複数掲載されているのがありがたい。
ここでは紹介されていないが、元々の発端は2008年にまで遡る。
2008年、イスラエル軍のIDF Sniper Weapon System (SWS)としてアメリカのH-S Precision社のライフルが採用された。
このとき採用されたのはH-S Precision社Pro-Series 2000のカスタマイズモデルだった。
使用口径は338 lapua magnumだ。
アメリカの銃器会社のスナイパーライフルが他国に採用されることはそう多くはなく、特に338ラプアを使ったライフルが他国の軍に大採用されるのはほぼ初の筈である。
338ラプアを使った軍用スナイパーライフルと言えばイギリスのAccuracy International社のAWMかフィンランドのSako社のTRG-42といった銃が多くの国で採用されている。
そういった背景もあって海外の軍用銃雑誌などで取り上げられていたのだが、私は全く記憶していなかった。
その後、更に現行のH-S Precision社HTRをカスタマイズしたHTR101を採用することになったらしい。
先に採用されていたSWSはマットブラック仕上げだったが、今回採用されたHTR101はテフロン・カモフラージュ仕上げだ。
アクセサリー類にも変更があったようだが、詳細は不明。
先のSWS同様、イスラエル軍と全く同じバージョンが民間で売られる機会はあまり無いだろう。