wikipedia:システマ_(格闘技)には「システマが登場する作品」という項目があり、こんな説明がある。
コール オブ デューティ ブラックオプス - 元赤軍のヴィクター・レズノフが使用。ベトコンの奇襲に対しシステマで逆襲している。
これが以前から気になっている。私はこのゲームをやった事があるが、それらしい場面に心あたりがなかったからだ。連休の合間にちょっと調べてみた。
レズノフがベトナムで格闘をするというと、上の動画の冒頭からのイベントシーンを記憶している。
これでシステマとか言えないだろう。それとも他の格闘のシーンだろうか。
何より疑問なのは、本当にシステマが使われたシーンがあるなら海外でもっと話題になっているのではないかという事だ。
しかし英語圏のサイトを色々検索したが、このゲームにシステマが登場するという話はみつけられなかった。
果たしてどこからWikipediaの項目の説明が生まれたのか、知っている人がいたら教えてほしい。
(追記）
複数の読者から連絡があった。
まず、Wikipediaの説明に該当するのはMission 9のナイフ格闘のシーンのことではないかとのご指摘があった。
5:30からのナイフを持った敵に奇襲される部分がこれにあたる。Wikipediaの記述を考えると、あの説明はこの場面を指しているようだ。
また、システマの名前は出ていなかったが、システマのインストラクターSonny Puzikasの名前が英語版Wikipediaにあり、こういった情報が源となっているとのご指摘もあった。
Call of Duty: Black Ops - Wikipedia
この記述の情報を遡ると、下の記事にたどりつく。
More on 'Call of Duty: Black Ops' with Treyarch studio head Mark Lamia
これによるとSonnyが教えたのは主にソ連軍特殊部隊の兵器の扱い・訓練された動きについてのようだ。また、下の記事では徒手格闘についても教えたようである。
Call of Duty: Black Ops preview | Technology | The Guardian
上で紹介した動画の格闘シーンで特にシステマらしさは見られない。他のMissionだろうか。あるいはゲームにシステマが登場しないにも関わらずシステマのインストラクターが関わった事でシステマと関連づけられたとも考えられる。この件は継続して調べてみる。
