旅客機内で暴れる客を拘束する器具

航空機内で暴れる客をどうするかという問題は、航空会社やセキュリティ企業等によって色々と研究されてきた。航空機内という特殊な環境での客室乗務員の護身術もあるし、暴れる旅客を拘束するための技術といったものもある。


例:航空会社向けの保安技術指導を行う企業PELTAによるトレーニング風景



そんな中で、問題を起こした旅客を動けないように拘束しておくための器具というものも開発、利用されている。
安価に済ませると結束バンド(タイラップやジップタイのようなもの)で手や足をまとめ、体はシートにテープで固定してしまうという例がある。さすがにその例は外見上も危うい感じで、報道されるまでに至った。


報道された例 Who, What, Why: Is it legal to restrain air passengers? - BBC News


この他に手を拘束する手錠と体を拘束するベルトがセットになった専用キットが販売されていて、この種のキットを機内に備えている企業が多い。


拘束キットの例
http://www.percival-aviation.com/products/cabin-equipment/passenger-restraint-kit/
http://www.securicare.com/shop/category23/product4/


こうした中で面白いのは、上で紹介した航空会社向けの保安技術指導を行う企業PELTAによる拘束器具だ。

http://defencesystemsaustralia.com.au/ProductsandServices/LapajPassengerRestraints.aspx
これは結束バンドを大型化したようなもので、暴れている人間を比較的容易に拘束することができる。
アメリカの警察で金属製の手錠が廃れ、結束バンド状のプラスチック製手錠が広まったように、旅客用の拘束キットも結束バンド式のものが増えた。そういった製品でも普通は手錠・足錠としての採用で、こうした体と腕を同時にまとめて拘束する器具は珍しい。