少し前の話だが、職場に大学図書館司書狙いのたちの悪い電話営業があった。なぜ大学図書館司書狙いと分かったかというと、向こうが「現在、大学図書館の図書館員の方を対象に〜」と説明していたのだ。
その営業の電話の内容はかなり迂遠なもので、全部聞いていないので、結局何が売りたいのか分からなかった(営業は私狙いだが、電話をとった他の職員も多少相手をしている)。しかしまともな営業ではないことは明らかだった。同じような営業が他の図書館にも行くかもしれないので、注意のため書いておこうと思う。
覚えている範囲でまとめる。
・社名は一応名乗る。ただし、電話を聞きながらGoogle検索したらその会社名でそれらしい会社はヒットしなかった。
・冒頭の話は年金関係。「年金が減ることをご存知ですか」というのが話の一番の振り。恐らくそれで興味を引く戦略なのだろう。
・説明の大半はこの年金が減る事とその対策について。ただし、かなり雑で遠回りな語りで、こちらからの質問にちゃんと答えない。
・ここからが凄いのだが、売りたい商品の話をまともにせずに「会って話がしたい」「明後日の3時でどうか」という話をしてくるのである。
・ここで断っても「そんな事言わずに」「じゃあ○○日の3時で」と全く聞く気を示さない。
・そしてしつこいことに断って電話を切っても繰り返しかけてくる。
・こちらが特商法のことを持ち出して問題のある勧誘であることを指摘しても電話を続け、ひたすら会いたがる。ただし、強く断るほど向こうの態度が悪くなり、こちらにケチをつけるようになった。これはたちの悪い電話勧誘の一つのパターンで、過去に経験がある。
・この会社、一度断って切ったら会社の名乗りと担当者が変わってまた電話をしてきた。ちなみにどの場合でもあちらの番号は非通知だった。最初に名乗った会社名もその後変わった会社名もどちらも架空またはそれに近いものである可能性が高い。
・2度目にかかってきた時は、電話してきた営業の声以外に隣から会う日時を決めるように指示する別の声がこちらに聞こえてきた。そのことを指摘するととぼけていたが。
・とにかく相手を押し切って会って、断りにくい状況で何か売りつけるつもりだったのだろう。投資関係の可能性が高いが、そこまで話は聞いていないので不明。
・話が遠回りでなかなか本題に入らず、断っても営業しようとする上に何度も電話をしてくるのでかなり面倒だった。
・わざわざ図書館員向けということを示してきたから、図書館と関わりの深い団体・企業から私の名前が漏れたのだろう。その会社がかけてきた電話番号が特殊な用途にしか使わない番号だったことから、そこは容易に絞り込めた(学内や職員名簿、名刺から漏れたのではない)。
他の大学図書館職員の方にも同様の営業があるかもしれない。それらしい電話営業がきたら、注意してほしい。まともな会話は通用しないので、おかしいと思ったら話を聞かずに一方的に断りを言って切ること。