三山流柔術とローニン・スティック

Tactical Knife誌の2014年3月号の記事の一部がWebで公開されていた。


www.personaldefenseworld.com


“Ronin(ローニン)”という名前の短い護身用品の記事だ。
ローニンは、アメリカでヤワラ・スティック、ポケット・スティックなどと呼ばれる短い棒状の護身用品のひとつで、この棒を打撃や投げ技、圧迫などの技術で使う。クボタンと同じようなものだ。
この棒を販売している三山流柔術は日本の伝統武術ではなく、日本で合気道・柔道・古流柔術(双水執流)を学んだ元米軍兵士Donald Kozが創始した流派である。
棒にも技術にも類似の護身用品と比べて特筆すべき点があるわけではないが、ひとつ気になることがあったので紹介した。
気になることというのは「なぜアメリカではRoninという言葉が好まれるのか」というこだ。
映画にも『Ronin』(1998)があったし、ナイフにもRoninとついた商品が複数ある。アメコミ(マーベル)のキャラクターにもRoninがいる。


RONIN [Blu-ray]

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ゲーム『Call of Duty: Black Ops 2』には“Ronin Camouflage”という迷彩パターンまであった。
Ronin Camouflage | Call of Duty Wiki | Fandom
海外で好まれるこの種の言葉というと「ニンジャ」「サムライ」といった言葉を想起する人は多いだろうが、「ローニン」という言葉もそれなりに使われていることを知ってほしい。日本から海外向けに売る商品の名前に「ローニン」とつけるといいかもしれない。