帽子を使った護身術

忙しくて面白いニュースを拾えなかったので、あまり知られていない話題でも。
今回は帽子を使う護身術について書いてみる。
帽子を使うと言っても映画『007/ゴールドフィンガー』の殺し屋オッドジョブのようなものではない。

(余談だが架空の武器を再現するMAN AT ARMSでオッドジョブの帽子を再現している)



身の回りの品を護身に使う場合の選択の一つとして帽子を使う術は、2つの種類がある。
一つは帽子そのものより帽子に仕込んだ武器を取り出して使うものだ。
その例の一つに20世紀初頭、イギリスの格闘技バーティッツがある。
バーティッツには帽子に使うピンを使った技術の例がある。これは、エドワード朝時代のイギリスでは女性が大きな帽子をかぶり、帽子の装飾をピンで留めていたからである。


バーティッツの記事“The sting of a hornet”; Edwardian hat-pin self defence


現在の例ではイスラエルのFAB Defenseが製造販売している護身用武器を内蔵した帽子がある。


公式サイトhttp://www.fab-defense.com/en/category-self-defense-and-training/id-716/less-lethal-self-defense-tool.html


これは帽子のつばの部分に装着している樹脂製の武器をはずして使うもので、形状を生かした用法がある。



もう一つは帽子そのものを武器として使うものだ。
これは帽子を柔軟な打撃武器のブラックジャックとして使うものが多い。意図的に重く作って武器として効果的に使えるようになっている護身用品の帽子も複数存在している。


製品例1 http://www.argoasecurity.com/product_detail.aspx?productID=319
製品例2 http://www.selfdefenseproducts.com/Weighted-Baseball-Cap-p-17085.html


こうした護身用に製造された帽子ではなくとも、普通の帽子を使う技術を教える例がある。
大抵の場合、既存の武術の応用技法で、帽子で相手の武器を払う、顔面を打つ、投げつける、相手の目を覆うといった技術が使われることが多い。


例1(0:23から)

例2



応用ということもあってネットの動画にはまとまったものが少ないが、帽子を武器としている武術や護身術は他にもある。