フランスの特殊部隊GIGNでの仲間に撃たれる訓練

先日書いたラリー・ヴィッカースが紹介するロシアの対テロ射撃技術 - 火薬と鋼に関連する話。
フランスの対テロ特殊部隊GIGNでも実弾で仲間の隊員に撃たれる・仲間を撃つ訓練がある。
下のドキュメンタリー(フランス語音声・英語字幕)でその訓練が紹介されている。該当する訓練の説明があるのは動画の1:35:20から。

一つは、ライフルで人間の周囲の標的を撃つ訓練。この訓練では人間には当てない。
一人の隊員が射撃訓練場の標的の方に立つ。その隊員の周囲には9個の風船が設置され、9人の隊員がスナイパーライフルでその風船を撃つというものだ。
もう一つは防弾ジャケットを着た隊員のジャケットに標的用の皿をつけ、もう一人の隊員が15mはなれた距離からその皿をリボルバーで撃つというものだ。
前者は人質救出への対応というシチュエーションにあわせた意味があるが、後者は特定のシチュエーションのための訓練ではなく、銃や装備、技術への信頼を強めるためのものだ。ロシアのFSBの訓練とはその点で意味合いが異なっている。