第二次大戦中、特殊任務で使われた近接格闘武器Peskett Close Combat Weapon

今日は懐かしいものを紹介する。
Peskett Close Combat Weaponと言われても何のことか知らない人は多いだろうが、ストライク・スリーと言われれば知っている人もいるだろう。

Museum of Wolrd War IIの画像

パテント Espacenet - Bibliographic data

日本ではグリーンベレーの武器ストライクスリーとして紹介されたPeskett Close Combat Weaponは、元々イギリスのOSSのために開発された武器だ。
スプリングで飛び出すスパイク、引き出して使う絞殺具のワイヤー、球状の先端で打つ打撃武器の3つの機能を備えた奇妙な武器で、多くは製造されなかったという。
開発者のJohn E. Peskettはイギリスの銃器会社Cogswell & Harrisonの業務取締役である。同社は当時特殊作戦、諜報用の隠し銃の開発・製造を行っていた。
もう一人の開発者Leopold McLaglanはレスリングや柔術の指導で知られている(ただし彼の主張や技術には疑問符がついている)。
Leopold McLaglanの柔術についての記事 JNC: The Science of JiuJitsu: McLaglan
この両者による開発であることからMcLaglen Peskett Close Combat Weaponと呼ばれることもある。
主に第二次大戦中イギリスのOSSアメリカのSOEのスパイによって使用されたという。
実際の武器としての評価は定かではないが、珍しい武器として各国の本で紹介されてきた。
日本でも紹介され、その面白さからか1980年代の複数の漫画に登場している。