ロシア武術の打撃技術・トリニティ・ストライク

これも先日の練習でちょっと言及した技術。
ステマなどのロシア武術ではトリニティ・ストライクと呼ばれる打撃技術が使われている。
一度パンチを打ったのと同じ腕で別の打撃(肘やパンチ、裏拳など)を行い、連打とする技術だ。
別の団体だが、下の動画はその例。



この技術も団体によってやっていることが違うが、いずれも腕、肘の角度を変えることで別の打撃につなげるのがポイントだ。
ステマ(リャブコ・システマ)の場合は決まった型で練習するのではなく、自由度の高い状況で練習し、この呼称が使われないことが多い。
下の動画はシステマのヴラディミア・ヴァシリエフ師のDVD『Russian Fighting System』で「トライアングル」と呼ばれていた技術で、肘を使っている。
DVDの広告用の説明では「トリニティ・ショット」という呼称が使われていた。
North Brisbane Systema - Vladimir Vaseliev - The trinity strike... | Facebook
ところでこのトリニティ・ストライクは、翻訳ソフトでは「三位一体のストライキ」などの奇妙な日本語訳になる。トリニティ・パンチだと三位一体パンチだ。
確かにトリニティにはキリスト教の三位一体の意味もあるが、もう少しどうにかならなかったのかと思う。