海外では映画やアニメ・ゲームの刀剣の実物を売る業者がいる

YouTubeでハンドメイドでフィクションに登場した武器を作る動画シリーズ企画Man at Weaponがよく知られている。
https://www.youtube.com/user/AweMeChannel
あれほど手が込んだものではないが、海外ではしばしば映画やドラマ、アニメ、漫画、ゲームなどに登場した実在しない刀剣を実際に製造・販売する業者がいる。もちろんファンタジーや超科学の技術があるフィクションと完全に同じとはいかないが(だったら大変だ)、刃物として実際に物が切れるように作られている。
例を挙げてみよう。


中国のRyan Swordでは『ONE PIECE』や『Bleach』といった日本の作品のほか、『ウォーキング・デッド』の刀なども作っている。
居合道練習者向けの真剣を作っていることもあって、日本刀にあわせた形状・製法を重視しているようだ。
http://www.ryansword.com/noclass-c-12.html
ここは同じデザインの刀剣を鍛造で三つの製法で作っている。
一番安い価格帯の刀は刀身が同一の鋼で出来ている。ミドルクラスのものは中心の芯鉄と両側面の皮鉄で作られ、高級なものは棟鉄、皮鉄、芯鉄、刃鉄で作られている。


もう一つの例はフィリピンのGeisha's Bladeという業者。
http://www.geishasblade.com/shop/product-category/animevideo-game/
ここは『Metal Gear Rising Revengeance』の雷電の刀や『進撃の巨人』の剣など日本のアニメやゲームに登場した刀剣を製造販売している。こちらの刀身は全鋼で、グリップなどはダイキャストで作られている。



上の例は恐らく公式の許諾を得ていないと思われる。
そしてどれも日本の銃刀法の規制に引っかかるもので、直接目にする機会は海外に行かなければないだろう。
なお、実際に物が切れる真剣でなくとも、海外で販売されているアニメ・ゲームの刀剣レプリカは多くの場合鉄製・鋼製で日本では違法になるので要注意。