私が手に入れたスペツナズ・ナイフを紹介する

以前ちょっと言及したスペツナズ・ナイフが届いたので、紹介しよう。
前にも書いたように、ここ一年でネットで流通するスペツナズ・ナイフ(バリスティック・ナイフ)が急増した。
どれも旧ソ連スペツナズ・ナイフとして販売されているが、恐らくはコピー品である。
基本的な構造はウクライナの武器歴史博物館所蔵のもの(下の写真)と同じだ。


http://en.wikipedia.org/wiki/Ballistic_knifeより

最近流通しているスペツナズ・ナイフ(自称)のうち、サバイバル・ナイフのような鋸刃を持つ形状のものを購入した。
下の画像は実際に私が入手したもの。比較すると違いは歴然としている。

完全に左右非対称のブレードで、片側にノコギリがついている。
収納状態で全長260mm、鞘から抜いた状態で250㎜、ブレードの長さ121mm。
あらゆる部品の材質が炭素鋼で、ブルーイングで黒く表面処理されている。
なお、ブレードにはエッジは付けられていない。

鋸刃は単なる凹凸ではなくウッドソーとして使える鋭さ。スイスアーミーナイフの鋸と似ている。

ハンドルの直径は20㎜。細身だが、重さはかなりある。

榴弾のような安全ピンを抜き、左右に突き出したバーを横にずらすとブレードが射出される。
ただし、物騒なのと法的問題が気になっているので最初からバネは外してある。
このバネは強力で容易にブレードを装着できない。バネは止めネジでハンドルに固定されているが、ネジを回せば簡単に取れる。

ハンドルに収納されている部分は上のようになっている。
全体の作りの荒さと流通している国から考えるに、東欧で作られたコピー品だろう。実際に軍や諜報機関のために作られた本物だったらそれはそれで面白いが可能性は低そうだ。
私が購入したこのタイプと同じようなナイフは、数種類のブレード形状のバリエーションが存在している。ほとんどが日本の銃刀法にひっかかるダガータイプだ。
このサバイバルナイフ型は問題なく輸入できたが、商品を送らない怪しい業者の話も聞いているので、購入を考えている人は注意してほしい。
どうしてもこの種のナイフが欲しいという人以外にはお勧めしない。また、仮にこのタイプのスペツナズ・ナイフを購入するとしても価格が200ドルを大きく超えるようならスルーし、高すぎない価格のものを探したほうがいい。