- システマをどう伝えるか、という事についてよく考える。
- 漫画の中のシステマを紹介しているのも、その一環と言っていいだろう。
- 自分が得た技術について他人に伝える場合についても色々考える。
- 例えば「今の自分がシステマを始めて間もない頃の自分に教えたとしたら速く上達できたか」といったシミュレーションをする。
- 実際には頭で理解しても身体能力や感覚がついていかないので、大して変化はないだろう。
- この辺は元々の運動能力や武術経験といったものも関わるかもしれない。自分の過去の身体能力では現在理解している内容を実行できない。
- システマでは意識について重視する面があるが、意識に合わせて変化する自分や相手を認識するには、それなりに体を使い慣れている必要がある。
- 現在理解できている体の感覚、相手を把握する能力は、練習の蓄積があって得られたもので、自分の場合はシステマ開始当初に実行できることではなかった。
- 脱力について自覚できるまでにやるべき事として念押しすることは結局、個人練習でフィジカルワークと呼吸にじっくり取り組むことである。
- クラスへの参加は言うまでもない。
- しかし明らかに以前は誤解していた点もあって、その辺の誤解はもっと早い段階で解いておくべきだったと思っている。
- 最大の誤解は、練習において相手の攻撃や動作が先行している場合に受動的になりすぎていたこと。
- 一度相手に主導権をとられた後でニュートラルな状態に戻し、さらに主導権を取り戻すのは難しい。相手に押される・掴まれる・打たれる場合でも、自分が主導権を握ったままでいるようにする努力が欠かせない。
- 慣れれば「努力」という程のことではない僅かな差で主導権を取れるようになる。巧い人相手には難しいが。
- こうした意識の持ち方によって(練習の趣旨にもよるが)後々まで練習から得られるものの違いが大きくなる。
- これも様々な練習の蓄積がないと差を感じられない点ではある。自分の場合、脱力について明確に自覚できるようになった頃には理解しておいたほうが良かった。
- 対人練習の多くは相手と接触する前から様々な面で始まっているというのはもっと把握しておきたかったことだ。
- 自分の過去とは別の話になる。ナイフを使う練習で実際に相手を斬る・突くことが不可能な使い方をしてしまう練習者が結構いる。
- ナイフの持ち方や扱いを教えていないインストラクターも結構いるが、初心者にはもう少しキッチリ教えたほうがいいのか、それともそうした問題も自分で認識させたほうがいいのか。
- こちらが捌かなくてもナイフが当たらないように使ってしまう人もいる(打撃でもたまにいる)。これは遠慮とか、相手の対処を先取りしすぎである。
- ちゃんと突く・斬るような扱い方と意識で練習しないと、互いにとって簡単で意味の薄い練習になる。
- これも意識が練習内容に大きく影響する問題であり、技術の問題でもある。
- ナイフの持ち方や扱いを教えていないインストラクターも結構いるが、初心者にはもう少しキッチリ教えたほうがいいのか、それともそうした問題も自分で認識させたほうがいいのか。