ボツネタ:「小説家になろう」と武術の知名度

昨日のボツネタ:「小説家になろう」のシステマ - 火薬と鋼の続き。
小説家になろう」に登場するシステマについて調べたついでに「なろう」作品にどのような武術、格闘技が登場するか調べてみた。
Googleのサイト内検索で出力したもので、件数は概数であり、完璧ではない。例えばレスリングにはプロレスがどうしても含まれる。ボクシングとキックボクシングも混在しやすいので、NOT検索で除外している。システマも他の用語で使われることがあるので「システマ ロシア」の検索結果を入れている。こうした手順では漏れが多くなるが、ある程度の目安にはなるだろう。この結果には知名度だけでなくネット小説に登場させる上での扱いやすさ、イメージといったものも関わるだろう。どのように扱われているか厳密にチェックして検証すればちゃんとした記事になるが、そこまでできなかった。

名称 件数
剣術 39,200
剣道 19,400
空手 12,500
柔道 8,880
ボクシング 6,030
弓道 4,690
居合 4,010
槍術 3,930
弓術 3,800
合気道 2,710
古武術 2,190
棒術 2,040
抜刀術 1,930
一刀流 1,460
柔術 1,260
レスリン 1,150
中国拳法 992
杖術 925
ムエタイ 764
テコンドー 590
キックボクシング 515
カポエラカポエイラ 497
中国武術 460
新陰流 452
太極拳 433
八極拳 365
少林寺拳法 329
示現流 294
天然理心流 217
二天一流 162
薙刀術 157
ジークンドー 131
骨法 112
手裏剣術 110
サンボ* 72
ステマ 70
クラヴ・マガ 30
ブラジリアン柔術 92
グレイシー柔術 19

色々放り込んだのでちょっとチョイスがおかしい。
注意してほしいのは「連載物で主人公や重要人物が使っていると結果は多くなる」「武術経験者や武術マニアのエッセイ、解説記事が混在している」「名前の羅列など、詳しく登場していないものも含まれる」ということだ。ちゃんと扱っている小説のタイトル数で見たらこの数は減るはずである。
実は具体的な流派・門派についてはもっと試したのだが、名称のバリエーションが多いのと件数が少ないので結果に入れていない(例えば林崎夢想流では7件、林崎流では5件など)。日本や中国の武術で固有の名称を入れるとほとんどの場合数件〜50件程度になる。剣術で一刀流が突出して多いのは連載物と「〜一刀流」というオリジナルの流派を登場させている作品が多いためだと思う。
*コンバットサンボでは17件、コマンドサンボでは67件
検索しようがないのだが、オリジナルの流派や武術を創作している例はかなり多い。