「小説家になろう」剣術遣い呼称ランキング2015

「剣豪」「剣聖」という呼称の誕生について - Togetterに関連して、ネット小説でこうした呼称の人気がどんな状況なのか調べてみた。やったことは「小説家になろう」登場武術ランキング2015とほとんど同じである。検索キーワードは上のまとめのやり取りに関連して出てきた呼称を使った。
2015とつけたが来年以降もやるかどうかは怪しい。

  • Googleのサイト内検索を用い、site:ncode.syosetu.comで検索した。
  • 小説投稿サイト「小説家になろう」を検索し、あわせて「小説を読もう!」も検索している。
  • 検索実施日時は2015年11月19日午前1〜2時(追記の検索は2015年11月19日午後6時に実施)
  • 検索キーワードの呼称は二重引用符""で囲ってフレーズ検索を行った。
順位 呼称 件数
1 剣聖 8,510
2 剣豪 4,480
3 剣客 2,460
4 剣鬼 1,820
5 剣神 1,400
6 剣王 1,270
7 剣帝 697
8 剣皇 153
9 剣仙 29

以上のように「剣聖」が圧倒的人気である。
王とか神とかつく呼称は、王位とか神様であるとか、技量以外の地位・存在を示すこともあるので、やや扱いにくい面もあるかもしれない。「剣魔」も調べたが(1,250件)、剣術に絡んだ呼称ではない場合(モンスター名など)がかなり混じるので除外した。また「剣鬼」の検索結果中に「剣鬼喇嘛仏」は含まれていなかった。

おまけ:拳に置き換えて調べてみた

順位 呼称 件数
1 拳豪 323
2 拳聖 271
3 拳王 173
4 拳鬼 162
5 拳神 113
6 拳帝 106
7 拳皇 8
8 拳仙 4
9 拳客 2

拳に置き換えて調べた結果、こちらでは「拳豪」が「拳聖」を上回った。
また「拳王」の人気が高い。ラオウの影響はあるのだろうか?
しかし拳のほうは全体に数が少ないので誤差もあるだろう。このくらいの数だと1〜2の連載作品に登場したことが大きく影響するので、考察の対象としては難があるかもしれない。


ちなみに「なろう」における「勇者」の件数は約325,000件である。フリーザ感ある。
参考として、「達人」で14,900件、「免許皆伝」で1,700件である。
(追記)
ブックマークコメント等で指摘があったので調べた「剣士」は85,400件、「拳士」は1,160件。「剣侠」は47件。「拳侠」は0件。それとついでに調べた「魔法剣士」は23,300件、「魔法拳士」は98件。この種の言葉は使い手・得手であることを意味する用法だけでなくゲーム的な職業・スキルを示す用語の割合が増える。