古流柔術と寝技のイメージの浸透

Twitterでの話題に反応。
前ははてなダイアリーからTwitterのアカウントにコールできたが、今はできないので不便だ。
ややまとめにくいので、ちていのき(@baritsu)さんの最後のほうのtweetだけ引用する。


古流柔術が寝技に優れているとか、寝技の乱取りを重視したようなイメージが一部で広まっている。
このイメージだが、以下のような経緯で浸透したのではないだろうか。

明治十五年以前は起倒流天神真楊流、戸塚派楊心流、関口流竹内流、 竹内三統流、良移心頭流等のいわゆる古流が行われていた。磯貝十段は「この頃の技は殆ど寝技に限られ、立技では、僅かに千葉の戸塚派楊心流が大外刈、足払い等をよくするに止まり、天神真楊流の巴投げ、起倒流の横捨身などはこの流派として唯一の立技といっていいような状態であった。
(後略)
老松信一『柔道百年 改定新版』(時事通信社、1976年)