雑談:マンガみたいに「あれはシステマだ」と気付くかどうか問題

  • ステマが登場する漫画では、システマの使い手であることがその戦い方から気付かれることがある。
  • 前からこれについて「現実にあるとしたらどの程度可能か」「作者はどういった要素を判断材料として想定しているのか」が気になっている。
  • 一見してどんな格闘技か気付くというのは、システマに限らずよくある展開だ。
    • 極端な例は「知っているのか雷電!?」に代表される男塾のあれ。
    • こういった表現はネット小説でも使われる。
  • 現実だと、構えに特徴がある武術・格闘技なら特定しやすそうだ。
    • もちろん知られている構えを必ずしてくれるというものでもないが。
  • 実際に学んでいない武術の判定はなかなか難しい。
  • 最も厄介な点は、その武術を学んでいない人間は、演武や稽古に見られる型・練習風景を断片的に知っていても、実際の運用がどのようなものか知らないということだ。
  • ステマの場合、構えに際立った特徴があるわけではないし、戦い方に出てくる特徴もさりげなく、全体の印象でしか捉えられないところがある。
    • 外見上特別な何かをしないことが逆に特徴と言える。
    • 実際に練習している人間ならはっきり気付く要素というのはいくつかある。
    • 動きの特徴については、果たしてどれだけ一般に知られているか。
  • このため創作の中のシステマは、しばしば使い手の背景(ロシア出身であるとか元スペツナズとか)と動きの印象の組み合わせといった総合的な情報で判断される。
  • 判断材料となる情報がおかしいものもある。システマの場合は特にこのパターンがあって、実際にはやらない奇妙な動きをして相手にシステマだと判断されている作品が複数ある。
  • 登場作品の少なさのわりに間違った印象で描かれた作品がいくつもあるということは、簡単な知識だけだとシステマを外見から特定しにくいという現実を逆に反映しているのかもしれない。情報源の問題とか、他の理由も考えられるが。