11月12日にナイフショーLEMSSが開催される。
第3回となる今回のカンファレンスの議題は「タクティカルナイフの多様性その1・レスキューナイフ」とのことなので、自分の認識について書いておく。
- 現在のレスキューナイフはシートベルトやハーネスを切るラインカッターの機能があるものが主流である。
- 自動車運転者が事故の脱出時に使う、あるいはレスキュー隊員が救出時に使うといった用途が想定されている。軍のレスキューも含まれる。
- レスキューナイフは詳細な使用目的の違いから来る機能の違いが様々なデザインを生んだ。
- まず、ラインカッターの機能をどこまで重視するか。
- ラインカッターに特化したナイフも珍しくない。ガットフックのようなフック状のブレードでこうなるとナイフというよりはツールである。
- ラインカッターの機能をナイフのブレードに持たせるか、それともナイフのメインブレードと別に持たせるか。
- 前者は簡便だが、メインブレードの形状に影響する。後者はフォールディングナイフに見られる。
- その他のツールの機能を持たせるか。
- ドライバー、プライバー、レンチ等の機能を持たせることがある。
- 特にレスキュー隊員のような専門家が使う想定の場合、酸素ボンベ用レンチのように特別なツールの機能がある。
- サバイバル・レスキュー・ナイフのようにサバイバルナイフとしての機能を持つものもある。
- また、ポイントで人を傷つけないように先端が丸い輪郭になっているナイフ、先端をこじあけに使うためチゼルポイントになっているナイフなどシルエットにもレスキューナイフ独特のデザインが表れていることが多い。
- ラインカッターがブレードと別にあるナイフでもロープや衣類を切るためセレーションエッジになっているものがほとんどである。
- レスキューに使う想定のデザインであれば何でもレスキューナイフと言えるが、現在の趨勢ではラインカッターの機能がないレスキューナイフはまずない。そして小型ナイフが圧倒的に多い。
- ラインカッターのようなツールとしての形状を備えているためか、この領域はファクトリー製が圧倒的に多く、カスタムナイフのレスキューナイフは極めて少ない。