アメリカの騎馬警官用の木刀

Twitterアメリカの騎馬警官が木刀を使っている画像が紹介されていた。


私は以前別のところで見てこの木刀について知っている。
これはMounted Resorcesが販売しているものだ。
公式サイト http://mountedresources.com/
Mounted Resorcesは馬に乗る警察官への訓練を行っており、装備品の販売も行っている。
http://mountedresources.com/equipment.html
画像の木刀/木剣は剣道・剣術用品の流用ではなく騎馬警官のために作られた専用のものだ。
名前はBokken(またはMounted Baton)で、日本の木剣に由来する。
ブラジリアン・チェリー製で全長40インチ(101.6cm)
手が小さな人のための細身のモデルと標準のモデルがある。どちらも販売価格は85ドル。
削りだしの鍔(ハンドガード)は通常の四角と片側だけの四角の2種類がある。
馬に装着する革製のマウントも販売されている。
この木刀はロス市警(LAPD)など12の警察組織で使われている。
LAPD装備品一覧にもこの木刀の画像があり、装備している画像も公開されている。
なお、ナイフファクトリーのCold Steel社によると、LAPDでは同社のポリプロピレン製木刀のO Bokkenが使用されているという。木製とポリプロピレン製の両方とも使用されている可能性がある。
こうした木刀を使う騎馬警官向けの木刀術を指導する組織は複数あり、広範囲の警察で利用されていることが伺える。
木刀が採用されている理由としては以下のようなものが考えられる。

  • 騎兵の伝統で騎兵刀(サーベル)を使う技術から現代の警官向きに非殺傷武器の木刀になった。
  • バランスや断面形状の都合で長い片手持ちの打撃武器として警棒より木刀が適している。