人気ブログ“火薬と鋼”にシステマ遣いの司書machida77さんが面白い事を書いていた。
— システマ多摩(参加者募集中 (@SystemaTama) 2016年12月4日
リアルなシステマを格闘ゲームに取り入れる事の1番の問題は、
「システマは相手の出方によって、こちらの動きは毎回違う」
と言うこと。
これについて、同ブログにこんなエピソードが紹介されていた。
ここで言及されたのは次のエントリだ。
ゲームでシステマを再現することについて - 火薬と鋼
この話題に関連して、フィクションでのシステマの描写について思うところを書いてみる。主に小説や漫画を想定している。
- 上述の話について。
- 原則と描写について。
- システマらしい戦い方について。
- 観察と想像。
- システマの動画や文章を作者が把握した上で合理的に整理されていれば、少なくともフィクションとしてはおかしなことにはならない。
- しかし独自の解釈や想像を組み立てすぎると現実離れした、読者にも不可解な戦い方や原理を考え出してしまう。
- フィクションに限らず、経験していないシステマの分析をネットで書いている人の失敗例はこのパターンである。
- これまでのところ、うまくシステマを扱った作品は現実の練習やデモンストレーションで目に見える現象をちゃんと描写した作品である。
- もちろん文章でも絵でも取捨選択や表現方法には作者の工夫が求められる。
- これはシステマを体験した人・他の武術経験がある人でも案外できない。目の前で起きたことでもありのままを観察できず想像してしまう人は結構いる。想像のシステマが面白ければフィクションとしては成り立つが、そうした想像が面白い例は今のところ無い。
- 観察力と想像力、どちらかの面で―あるいは両面で面白いフィクションのシステマが登場することを願う。