ゲッサン2017年1月号の『MASTERグレープ』第3話(ネタバレあり)

ゲッサン2017年1月号が発売された。

ゲッサン 2017年 01 月号 [雑誌]

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前にも触れた武器武術を題材にした漫画『MASTERグレープ』が掲載されているので、今回の話について書いてみる。
過去の話についてはこちら。
ゲッサンの現代武器術漫画『MASTERグレープ』第1話のナイフについて(ネタバレあり) - 火薬と鋼
ゲッサン12月号の『MASTERグレープ』第2話(ネタバレあり) - 火薬と鋼


以下ネタバレあり。


今回は杖術を使う梅崎武道の回想シーンから始まる。
まず前回に登場した話と重複する話である。厳しい祖父の下で杖術の稽古が続き、普通の子供のような遊びと馴染まない生活が続く。その祖父は晩年は孫に武道を強いたのではないかと悩み、本人が望まないのであれば杖術から離れても良いと言っていた。
そしてこの思い出は杖術から離れない梅崎の現在につながる。杖術しかできること・楽しみがない梅崎が居場所をみつけるというのが今回の話のテーマである。
現在の話に戻り、剣道部主将の松田宗助というキャラクターが登場する。松田は前回勝手に試合をした日ノ木を叱責、佐倉と梅崎の入部を歓迎する。
その話の流れで松田と梅崎は試合を行うことになった。今回は剣道の防具を互いにつけている。
3話のハイライトはこの剣道対杖術の試合だ。体格に恵まれ威力ある面を打つ松田に対し、梅崎は素早さと杖術ならではの攻防の技術で応じるが、結局負けてしまう。
試合中に松田は武器武道大会について語り、梅崎がその大会での戦力になることを期待する。一方の梅崎は自分の未熟さを実感し、この学校に入れたことを喜ぶのであった。
さて、3話まで進んだところで「今後はもう読まなくてもいいか」という気になっている。理由はいくつかあるが「キャラの魅力が乏しい」「これまで描かれた武器術対決の技や駆け引き、描写に惹かれるものがない」という2点が大きい。
そして目標が武器武道大会という大会となると、物語の本筋は剣道部・柔道部といった部活動ものとほとんど差がないと思われる。まだまだ出番の少ないキャラクターがいるとは言え、これまでの内容から判断して先の話にあまり期待できそうにない。