ナイフのブレードアングルと格闘技術について

以前、ナイフのブレード/ハンドルの角度とナイフ格闘の技術についての話を友人にしたので、ここでも書いておく。
一般にナイフはブレードからハンドルまで全体として直線に近い形状のものが多い。
しかし中にはブレードとハンドルに角度がついていて「く」の字状のナイフがある。
図で典型的な例を示す。

上のような直線的なナイフは多くの軍用ナイフに見られる。製造しやすく、シンプルで持ち歩く時も幅をとらない。
下のナイフは極端に角度がついたナイフだが、これほどではないにしても角度がついているナイフがある。角度があるとナイフをシースから抜きやすいが、幅を取る。製造コストも直線的なナイフよりかかりやすい(ナイフの大きさ、角度次第)。
技術面について言うと、角度があるナイフは使い手の側に引き込むように切ることになり、力が逃げにくい。フィリピン武術などナイフ格闘の指導者がデザインしたナイフはこうした角度がついているものがある。また、順手で持って突く際に親指側の手・手首を大きく伸ばさなくても突くことができる。反面、ポイントがずれやすく切っ先が伸びにくい。素直な突きを主体とする場合は直線的なナイフが好まれる。