ビッグコミック最新号のゴルゴ13は忍者・忍術の話

先週書き忘れた話。

ビッグコミック 2017年 2/10 号 [雑誌]

ビッグコミック 2017年 2/10 号 [雑誌]

先月発売された雑誌『ビックコミック』2017年2月10日号(3号)の『ゴルゴ13』は忍者と忍術を中心とした話である。
エピソードタイトルも「G戦場のニンジャ 前編」だ。
このエピソードでは海外で目論見があって殺傷も含めた忍術を指導する謎の人物・蛭田と日本で古武術として忍術を教える老人・見城幽斉が登場する。武術としての忍術の解説もある。
忍者・忍術の解説部分を引用してみよう。あえて指摘しないがツッコミ所もある。

忍者……時代劇では屋根の上を走り手裏剣を投げ、煙玉を投げて姿をくらます、大名や領主に使える“傭兵”の様な存在だ。


忍者の活躍は戦国時代に顕著となる。忍者には様々な流派があり、中でも伊賀流三重県)や甲賀流滋賀県)、修験道の流れをくむ戸隠流(長野県)などが有名であった。


ところが明治維新以降、忍者は急速に衰退し、過去の遺物の様な存在になってしまう。それでも細々ではあるが、生き残り続けている。古武道、古武術、骨法、体術、剣術、居合道などに枝分かれし、形を変えて現在に至っている。


さいとう・たかをゴルゴ13』「G戦場のニンジャ 前編」(『ビッグコミック 2017年2月10日号』掲載)より)

この前編のエピソード最大の見所は蛭田という人物の発言である。

「このたびの策謀が成功した暁には、蛭田ニンジャ流派のブラジル総本山道場を設立し、世界に分散するニンジャを……」
「結集させる!」

世界忍者戦ジライヤかな?
蛭田の策謀は明かされていないが、今回の話で漠然と推測できる。それにしてもこの発言は現代を舞台にした劇画に似合わないこと甚だしい。
この話、武術クラスタや忍殺クラスタでもっと話題になっても良さそうなのにあまり話題になってない。
今週金曜日の2月10日にはもう次号が発売されるので、前編が気になる人は早めに入手することをお勧めする。