西洋甲冑の騎士と現代の兵士・消防士が障害物走をしたら?

西洋の甲冑、特にプレートアーマーを着た騎士は鈍重だという誤解がよくある。
これに対して実際はそうではないという実験、デモンストレーションが多くある。
似たような話は西洋甲冑を着けた状態で落馬するとどうなるか - 火薬と鋼でも言及した。
今回紹介するのも甲冑を着けた騎士の運動能力を見せるイベントだ。
このイベントは中世史研究者のDaniel Jaquetらが中心となって開催されたもので、2016年にスイスで開催された"Armatus Corpus"という行事の中で行われた。
その内容は、甲冑をつけた人間と現代の消防士、兵士の装備をつけた人間が障害物走をするというものだ。軽装備とフル装備で走るコースがある。
動画を見てもらえばどんな様子か分かりやすい。装備の重さについても出ている。

結果は1位:消防士 180秒、2位:騎士 190秒、3位:兵士 218秒。
数字そのものよりも甲冑をつけてこれだけ動くことができるというところに意味があるエキシビジョンだと思う。