システマのクラスがない年末年始の個人練習について書いておく。
システマではもちろんクラスへの参加は重要だが、クラスがない時間の方が長いため、日常的には個人練習を行うことになる。
特に年末年始のようにクラスが開催されない期間は意識して時間を作って個人練習を行ったほうがよい。
個人練習としては、システマのクラスの冒頭でよく行われているエクササイズ―プッシュアップ・スクワット・シットアップ・レッグレイズという基礎運動、ローリングや様々な移動、呼吸が関わるエクササイズなど―がある。
もしあなたがシステマのクラスで指導されたエクササイズを実行可能ならそのまま個人練習を重ねて経験を深めればいい。
しかしクラスでのエクササイズを十分に実行できていない場合、個人練習に工夫が必要になる。
それは練習を行えるようにするための練習、Train to Trainと呼ぶべき練習だ。
例えば基礎運動ができないなら負荷を軽くした練習を行う。
以前書いた下の記事は、プッシュアップのTrain to Trainと言っていい。
machida77.hatenadiary.jp
自分が実行できない練習で何が不足しているのかを検討し、別の類似した練習や部分的な練習で基礎力を養うのである。
筋力が足りないならより負担が軽いバリエーションや別のやり方の部位トレーニングを行う。
柔軟性が問題なら柔軟性を高めるエクササイズを行う。
感覚が分からないなら自分が実行できる練習から探っていく。
個人練習の時間は自分が練習でできることを増やすための基礎的な能力を育てる時間でもある。
そのためには自分ができないこと、できることに対する分析と検討が必要になる。
現在できることを基に、できないことをできるようにするための練習を行うのだ。
初歩的な練習、基礎のために時間をかけることは段階的な技術の習得、継続的なトレーニングに重要である。