世田谷文学館「セタブン大コレクション展 PARTⅡ 山ありてわが人生は楽し」

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世田谷文学館の開館25周年で開催されている館蔵展「セタブン大コレクション展 PARTⅡ 山ありてわが人生は楽し」に行ってきた。
題の「山ありてわが人生は楽し」は日本の百名山を選んだ小説家・登山家の深田久弥の言葉だ。
深田久弥に始まり、芥川龍之介小栗虫太郎横溝正史江戸川乱歩海野十三遠藤周作北杜夫佐藤愛子大藪春彦森茉莉林芙美子…数多くの作家・詩人・挿絵画家・映像関係者の原稿や手紙、ゆかりの品が展示されている。
中でも瀧口修造が西落合の自宅で育てて交流のある人に贈ったオリーブの塩漬けの瓶や自作ラベル、そして澁澤龍彦がその空き瓶に星の砂を入れていたものを見ることができたのは良かった。
文学以外では東宝スタジオが世田谷にある関係で東宝映画に関する展示が多く、東宝争議について高山良策が描いたスケッチも複数展示されていた。
また東宝映画のポスターや脚本などにまじって私家版の東宝争議研究資料集『来なかったのは軍艦だけ』があった。
特撮関係のデザインや脚本、小道具の展示もあり、まさかヒッポリト星人やプルガサリのデザイン画まであるとは思わなかった。
一部屋だけの展示だが展示品はかなり多様だ。撮影できないし出品目録がないので、図録を買うかメモでもとらないと展示品を後から思い出すのは難しいだろう。