国立科学博物館 特別展「毒」

公式サイト:特別展「毒」 <オフィシャルHP>

今日は入試対応の休日出勤の代休で休みだ。
上野の東京国立科学博物館の特別展「毒」に行ってきた。
動物、植物、菌類、そして鉱物や人工毒など幅広く毒を扱う展覧会で毒の利用や影響に関連する歴史・文化的側面も扱っている。
広大な内容を扱うテーマなだけに自分が知らなかったトピックも多いが、自分が知っている事で展示に含まれていない事柄もあった。
例えば昆虫の展示はハチとテントウムシにかなりの場を使っているためアオバアリガタハネカクシジャコウアゲハといった定番は展示がない。



南アフリカのボーダー洞窟遺跡から約2万4千年前の最古の毒使用の遺物が発見されていたというのは知らなかった。



セイヨウイラクサについては、古くから食用薬用として利用されてきたことも説明に欲しかった。



シャグマアミガサタケ。フィンランドでは毒抜きされて食用になっているというのはこれで知った。






みんな大好き世界の毒矢。クラーレがこういう矢で使うものだというのは知らなかった。

展示物によって情報量は違っており、毒の成分や由来、化学構造まで解説されているものから単に標本・模型の展示だけというものまであって、取捨選択が謎である。研究者の都合だろうか。また人工毒についてはあまり展示がない。ミュージアムショップで植物に関するグッズがほとんどないといった偏りもある。全体として面白い展示だが、期待するトピックによっては合わないかもしれない。