佐野美術館「乱世を駆け抜けた名刀―戦国の動乱から徳川の時代へ―」

公式サイト:佐野美術館 Sano Art Museum

連休を利用して静岡県三島市に行ってきた。
佐野美術館の企画展「乱世を駆け抜けた名刀―戦国の動乱から徳川の時代へ―」が目当てだ。
織田信長長篠の合戦の褒美とした一文字、豊臣秀吉の遺物として藤堂高虎が拝領した大兼光、武田信玄の馬手差のおそらく助宗、上杉謙信ゆかりの火車切、本多忠勝蜻蛉切といった戦国大名・武将に関わる刀剣を中心に大名家お抱えの刀工の刀や贈答品として贈られた刀剣、また同時代の絵画や茶器など関連する美術品もあわせて展示している。
一番注目されていたのは蜻蛉切で、多くの人が見入っていた。
私が見たかったのはおそらく造の代表であるおそらく助宗。あの作り込みだと7寸超えでも小さく見える。
この特別展は撮影不可なのに展覧会図録はないのが残念だ。
佐野美術館の所蔵品については別の図録があるが、今回の展示品全てを収録しているわけではない。

佐野美術館の庭園・隆泉苑。

柿田川公園と柿田川湧水の道。
三島は水が豊富でどこに行っても川や水路がある。



湧水の道は富士山の伏流水を使った豆腐・柿田川百年水豆腐が名物だ。
その豆腐を使った厚揚げと豆腐アイスクリームを食べてきた。


豆腐だけで足りるはずがないので三島駅前まで戻って寿司も食べた
沼津魚がし鮨の近海握り。生しらすと生桜エビがある。

ついでに三島市立公園・楽寿園へ。
ここは小松宮彰仁親王の別邸を元にした公園だが現在では別邸以外に郷土資料館やどうぶつ広場もあって多用途に対応した公園になっている。
三島市郷土資料館の常設展は三島市の歴史に関する展示だが、特に宿場としての三島の展示が多い。
企画展は「古代伊豆国国府国分寺―」として古代の三島を示す出土品や歴史資料の展示を行っていた。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のためかこんなのぼりがあったが、北条義時に関する展示はない。

以下は企画展の展示。出土した木製の形代らしいもの。
こうしたものに舟型や馬型のものがあるのは知らなかった。