國學院大學博物館の「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」

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先月に続いて今月も國學院大學博物館へ。
今回は「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」を見に行った。
安倍晴明の系譜を受け継ぐ土御門家の江戸時代の天体観測に関する史料と関連史料を展示している企画展だ。
土御門家の天体観測と記録方法、そして文書を紹介し、その観測精度の高さが分かる研究情報も含まれていて面白い。

展示の中心は土御門家が記録した嘉永6年(1853)のクリンカーフューズ彗星、安政5年(1858)のドナティ彗星の文書と観測図だ。
土御門家の彗星観測の精度については以下の論文が詳しい。
安政五年ドナティ彗星観測にみる 土御門家の天文観測技術に関する一考察

展示は土御門家の文書だけでなく古代・中世の天体現象(オーロラ、彗星、超新星爆発)の記録と、江戸時代の他の天文書・天体記録がある。
安政5年の『順天堂福田彗星考』には彗星に周期性があり、将来の出現を予測できることが記されていた。
江戸時代の彗星の予測と言うと、「暴れん坊将軍」第9期第19話 「江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」をどうしても思い出してしまう。

展示されていた観測図の一つ。
撮影できる展示は限られている。図録は300円。