根津美術館「甲冑・刀・刀装具 光村コレクション・ダイジェスト」

展覧会 / 開催中|根津美術館

今日は午前中用事があって出かけられず、午後に根津美術館に行った。
根津財閥の創業者・初代根津嘉一郎は3000点以上におよぶ刀剣・刀装具のコレクションを、実物を見ずに一括購入したという。
それが光村出版創業者の光村利藻のコレクションで、 今回の企画展はこの光村コレクションの一部を展示している。
なお、ミュージアムショップで販売している図録『光村コレクション総目録 刀剣と刀装具』では現在根津美術館が所蔵している光村コレクションの全点を掲載している。

甲冑、刀剣、刀装具と見所が多い展覧会だが気になったのは「短刀 銘 備前國住長船治光/佐々木伊豫守」。
佐々木伊豫守(尼子経久)の名前が茎に刻まれていることから尼子経久の所持品だったと考えられている重ねの厚さが1cmはある平造り・内反り・庵棟の短刀で鎧通しらしい造りだった。
以下の美術展ナビの記事にその短刀の写真が掲載されている。
【開幕】「甲冑・刀・刀装具展 -光村コレクション・ダイジェスト-」根津美術館で10月15日まで – 美術展ナビ


解説もよくできていて、甲冑の展示の一角では札(さね)・威(おどし)・絵韋(えがわ)の様々なサンプル実物を展示しており、この分野を知らない人にもわかりやすく見せていた。

庭も見て回ったが、この暑さで庭の木や苔が乾き気味だった。
雨が降る事を期待していたのだが。