東京オペラシティアートギャラリー企画展「野又穫 Continuum 想像の語彙」

公式サイト:野又 穫 Continuum 想像の語彙|東京オペラシティ アートギャラリー


今日は初台の東京オペラシティのアートギャラリーに行ってきた。
企画展「野又穫 Continuum 想像の語彙」だ。


《Land-Escape 2 境景 2》。樹木、階段、塔といった野又穫がよく使うモチーフだが橋の存在感がある。

《Nowhere-2 世界の外に立つ世界 2》

《Forthcoming Place-5 来たるべき場所 5》

Alternative Sights-2》。看板の一つに使われている絵。
こうした構造物の中にある樹木と塔も繰り返し描かれる。

《Structures-1》。ポスターになった建築途中のように見える構造物。

《Picturesque-12》

Arcadia-24 永遠の風景 24》。エッシャーの版画のような不思議な建築物。


今回の展覧会で面白かったのは、野又穫の立体作品が展示されていることだ。

《Skyglow-V3》、《Skyglow-V4》

《Bubble Flowers 波の花》
また、《Skyglow-V3》や《Skyglow-V4》、《波の花》といった光り輝く照明が登場する絵を展示している一角は、薄暗い中で絵が浮かび上がるように照明が工夫されており、本当に絵から光が出ているように感じられた。これは実際に展覧会で見ないと分からない面白さだ。

《Babel 2005 都市の肖像》。ピーテル・ブリューゲルバベルの塔を想起させる巨大なビル。生命を感じさせず、巨大な廃墟のようでもある。

《Skyglow-H2》

《Imagine-1》。建築物・構造物の絵が多い中で鳥瞰図のように地上の風景を描いた作品もある。

ピラネージ、チャールズ・ シーラー、エッシャー、キリコ、ブリューゲルなど様々な架空建築の過去の作品を連想させつつも色彩とモチーフで独自の世界を見せてくれる。
気になったのは番号順に展示されていないことだ。絵の名前が全くない展示で後から目録で確認するときのために番号と一緒に撮影したが、この点は謎だった。