サントリー美術館「大名茶人 織田有楽斎」

公式サイト:四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎 展示構成 サントリー美術館

今日は六本木のサントリー美術館の「大名茶人 織田有楽斎」に行ってきた。
織田信長の弟で茶人として知られる織田有楽斎に関わる書状などの史料や掛軸、襖絵、茶器中心の展覧会だ。
東京国立博物館で同時期に開催されている光悦展がらみというわけでもないだろうが、本阿弥光悦の書状もあった。
織田有楽斎に関する物を多く伝える正伝永源院の寺宝が多く、有楽斎の茶室「如庵」に関連する展示もある。
また、後期展示では短刀・寺沢貞宗も出ていた。
有楽斎の交友関係の展示も充実しており、織豊政権~江戸時代初期の文化に興味がある人には満足いく内容と言っていいだろう。
一方、不満点として有楽斎の各時期の政治的立場はどういうものだったのかについての展示や説明は乏しい。
あと茶室「如庵」と「書院」の3D展示は画面小さすぎ。

展示のなかでは、狩野山楽《蓮鷺図襖》はサントリー美術館の階段を降りたところにある展示スペースと合っていて良い展示だった。
その他、《狸形壺》という中国から渡ってきた小さなタヌキ型の壺がキュートだ。

青磁花茶碗 銘 鎹》と《狸形壺》の絵はがき。
この狸形壺は今回販売されている複数のグッズで使われているので美術館側もその魅力を理解しているはずだが事前情報で見かけなかった。