あまり期待していなかったのだが、想像以上に良かった。ブルース・ウィリスはしょぼくれた刑事がつくづく似合う。
アル中の刑事ジャック・モーズリー、ジャックに連行される証人エディ・バンカー。突如襲撃を受けたエディと、彼を守るジャック。彼らの過去と現在、前半の伏線は次第に明らかになる。劇中、ささやかなシーンから言外に彼らのこれまでの人生が見えるのも良い。証人エディが語る希望。彼を守ることにこだわった刑事。人生の苦さと、その苦さを越えたところにある結末。荒い部分があるし(特に「バスからの脱出」)、伏線は結構見え見えだが、それでもいい。なかなかの佳作だった。
それはともかく、「遊戯王」は、日本人としては笑うべきだったのだろうか。