「SAMON 柳生非情剣」感想

 先日隆慶一郎「柳枝の剣」が漫画化で話題に出した漫画が今週号のコミックバンチに掲載されたので読んでみた。
 短い。
 これは、原作読者でなくとも食い足りなさを感じるのではないか。雰囲気は良いのだが。原作で言えば、伏線だけで終わっているようなものだ。その短さに対応するためか、徳川家光を中心に描いている。家光の鬱屈は、原作よりも大きく扱われており、それが主軸となっている。それにしても家光の鬱屈の解消というカタルシスは、この短さでは無理があると思う。一読して「続きは来週だろうか」と思ってしまった。読みきりなのに。