Variable Velocity Weapon System 可変速火器システム

 New Scientistに弾速を変えられる銃についての記事が掲載された。
http://technology.newscientist.com/article/dn14372-toy-rocket-inspires-variablespeed-bullets.html
 開発したのはLund and Company Inventionという会社だ。もともとこの会社は水素ガスを利用したおもちゃのロケットを製造している。記事によれば、アメリカ陸軍がこのおもちゃの技術を利用した銃の開発のため、同社に出資したのだとある。軍は、弾速を変えることで致死/非致死を選択できるようになることを意図して同社に可変弾速のライフルを求めたという。
 開発された銃は、Variable Velocity Weapon System (VWS ; 可変速火器システム)と呼ばれており、弾速を切り替えることで群集の制御や戦闘で利用できるライフルである。同社によれば薬室内で液体・気体燃料と空気を混合させて作動する。発射体の速度は非致死性の10mから致死性の100m以上まで、望み通りに変えられるという。熱・光は従来の銃よりも少なく、より軽く、より高威力の遠距離狙撃ライフルもできるとされている。
 現在のVariable Velocity Weapon Systemのデザインは12.7mm(50口径)ライフルのサイズだが、他のサイズ―同社CEOの話では、「ハンドガンからホイッツァーまで」―も可能だという。
 デモンストレーション版が半年内にできるという話なので、期待して情報を待つことにしよう。