スウェーデン軍の新型アサルトライフルAK6はどうなる?

 頑住吉さんも紹介していたが、Jane's International Defenceでスウェーデン軍が新しいアサルトライフルAk6に切り替えることを決定したと報じられた。
 記事によると、現在採用されているAk5はアップグレードを行っているが、2019-2020年にAk6に切り替える計画だという。
 日本では知名度が今一つのAk5の改良計画は、2005年に契約が確定。2006年には計画が始まっていた。
 2006年のNDIA Small Arms Systems SymposiumでAk5の改修計画についての発表がされている。
 http://www.dtic.mil/ndia/2006smallarms/arvidsson2.pdf
 Ak5については日本では知られていないことが多いので、時代を追って説明していこう。
 まず、スウェーデン軍では1977年からベルギーのFN社のFN FNCを採用した。
 FNCはいくつかの小改良を経てボフォース社製のAk5(automatkarbin 5)として生まれ変わった*1
 このAk5を2003年から近代化改修(ピカティニー・レールの装備や人間工学に基づいたデザイン変更等)を施したテストモデルがAk5CFだ。
 このテストモデルに基づいた現行の改良Ak5がAk5Cである。
 Ak5CのバリエーションとしてAK5Cを短縮した特殊部隊・警察用のAk5Dが存在する(これまた更にバリエーションや改良モデルがある)。
 http://www.militaryphotos.net/forums/showpost.php?p=1863303&postcount=32 Ak5Cの解説図
 報道された新しいAk6もAk5シリーズのようにFNCの流れを汲む銃となるのだろうか。

*1:狙撃用の改良モデルとしてAk5Bがある。