練習用トマホーク3種の紹介とメモ

先日、練習でトマホークを扱う機会があったので、その経験を踏まえて手持ちの練習用トマホークを紹介しておく。
現在私が所有している練習用トマホーク…トマホーク・トレーナーは3種類。


RMJタクティカルの製品


RMJタクティカルのナイロン樹脂製トマホーク。49ドル。
同社の実物のトマホークと同じ形状であり、昨今の流行も大体このスタイルなので、最も理想的な形のトレーナーと言っていい。
感触としてはCold Steel社が出しているトレーニングナイフに近いが、グリップ内部に太さ6mmの鉄芯が入っており、それなりに強度がある。
しかし練習で使っていて、ヘッドで相手を引っ掛けたり、絡めたり、あるいは側面に力がかかったりすると少し割れるような音がした。恐らく通常の刃での攻撃の練習には問題がないが、制圧の練習でヘッドとグリップの間にある細い部分に力が集中すると、芯と外部の素材の違いから細かい亀裂が内部に入るものと思われる。亀裂といってもすぐに崩壊するようなものではないが、同様の系統の練習を繰り返すといずれ破損するだろう。
同社の製品は生涯保証つきのはずだが、トレーナーの場合どうかは未確認。
大きな力がかかるような練習でなければ問題ないだろう。

TAKナイフの製品


アメリカン・トマホーク・カンパニーやCold Steelのベトナムトマホークの形状を模したトレーナー。55ドル。
厚さ10mm近いポリカーボネードにパラシュートコードを巻きつけて作ってあるトレーナーで、強度と安全性を両立させた製品。
最近流行の形状ではないが、相手を引っ掛けても側面に力が加わっても問題がない強度で、形状に不満がなければ最も優れたトレーナーだ。
ラバーグリップモデルもある。

サヨック・カリの製品


厳密にはエッジ2というトレーニングナイフメーカーの作だが、サヨックカリで売っている。79.99ドル。
ダニエル・ウィンクラーのスパイクアックスをモデルとしたトレーナーで、厚さ6mmのアルミにパラシュートコードを巻きつけて作ってある。色はアルミ地のものと黒色加工の2種類がある。
ヘッドの形状もグリップの形状も独特なので、このモデルの練習でしか使えないと思っていいだろう。強度は申し分ないが、当たった時に威力はかなりのものなので注意が必要だ。


ここまで見てきたトレーナーはいずれもどこかに不満点がある。
RMJタクティカルのような最近のスタイルの形状で、強度があるトレーナーがあればベストだが、そのようなトレーナーはない。カスタムでどこかに作ってもらおうか思案中である。
それとは別に今度コールドスチールから新しいトマホークのトレーナーが発売されたので、その出来が気になっている。
http://www.coldsteel.com/trench-hawk-trainer.html
形状には不満があるが、とにかく安い。これで強度に問題がないようだったら買う予定。