ロシアのコンバットナイフのデザインや戦闘技術を紹介したドキュメンタリー

2012年9月から2013年2月にかけてロシアのナイフのデザインや使用法、戦闘技法を紹介したドキュメンタリーシリーズが放送された。軍用ナイフを中心としているが、それ以外のナイフについても少し扱った興味深いシリーズだ。
以前別のところで紹介したのだが、見ていない人が多いだろうからこちらでも改めて紹介しておく。なお、ロシア語音声のみで字幕・吹替はない。そのためロシア語の能力が低い私の紹介も行き届かない部分がある。番組解説は以前公式サイトにあった説明を基にしている。

エピソード1

第1回ではロシアの軍用ナイフの多くをデザインしたI.A.Skrylev氏が登場し、いくつかの代表的なコンバットナイフのデザインについて説明している。
最後はロシアでMVDやFSBの特殊部隊隊員やスタントマン向けにナイフファイティングを教えているArsen Melikdzhanyan氏によるナイフ護身術の指導を受ける。


エピソード2

第2回ではロシアの軍用ダイバーナイフとそのデザイン、そして実際に潜っての使用について紹介している。最後は軍で儀礼用にも使われてきたダガーについて。


エピソード3

第3回ではロシアの武器製造の街として知られるツゥーラを訪れ、伝統的な鍛造ナイフを体験する。
後半は博物館やアンティークショップに並ぶような歴史的価値のあるナイフについて。キンジャルからNP-40まで紹介。


エピソード4

第4回では軍の戦闘武器としてのナイフを紹介、特にハンドルから銃弾を発射するナイフも紹介している。
後半は特殊部隊スペツナズのためのナイフについて、NOKS社のXaus(Хаус)やZlatoust社のKorsar(Корсар)といったナイフを中心にその有効性を解説する。


エピソード5

第5回では銃剣について、ソ連・ロシアの古くからの銃剣術を体験し、銃剣の意義を紹介する。
後半はオークションで競売にかけられる高額なナイフの世界について。


エピソード6

第6回ではイタリアのナイフ術CalixのテクニックについてDanilo Rossilajolo Di Cossano氏の指導を受ける。
後半はフィンランドの伝統ナイフ、ラップナイフについて取材。


エピソード7

第7回ではロシア軍の空挺、パラシュート部隊の脱出用ツールとしてのナイフについて。実際に訓練施設と降下も体験。後半はフィンランドフィンランド戦争(第二次ロシア・スウェーデン戦争)の博物館やイベントを行っているAatos Suvanto氏を訪問後、ラップナイフの製造現場へ。


エピソード8

第8回では1985年にKGBの特殊部隊士官のために生まれたというナイフ術Tolpar Knife Fighting Systemの道場へ。Igor Shpinkov氏の指導を受ける。
最後はフィンランドの鍛造ナイフメーカーTeuvo Sorvari氏の工房を訪ねる。