MaxpeditionのMad Dogスタイルナイフ、販売へ

Maxpedition’s Fixed-Blades Are Back on The Menu | Military.com
以前、SHOT Show 2014 速報その6 Maxpedition社のMad Dogスタイル・ナイフ - 火薬と鋼で紹介した件の続報。
タクティカルギアで知られるMaxpedition社は、SHOT Show 2014でMad Dogナイフそっくりの新製品を展示した。しかしMad Dog KnivesのKevin McClungの許諾無しでの製品化だったため抗議を受け、販売予定が中止になったというのが前回の記事。
続報によるとMaxpedition社のオーナーTim Tangは、抗議があったにも関わらず法的問題をクリアしたので発売を決定したという。MaxpeditionがKevin McClungから合意を取り付けたとか契約したとかいったことではなく、似たナイフだが法的問題になるものではないという判断のもと、ナイフを販売する。
記事によると両者の意見の相違は決定的で、もはや友好関係は望めそうにない。
実際のところ、裁判沙汰になるのかどうかは分からないが、価格の安さと販売網の広さはMaxpeditionに有利に働きそうだ。
何しろMad Dog Knivesは近年高騰している。2000年頃、Mad Dogの代表作であるA.T.A.Kの販売価格は355ドルだった。だが、今やA.T.A.Kの店頭小売価格は900ドル以上だ。海外のナイフディーラーで販売されるMad Dogの新作の多くが1000ドル〜3000ドル台のラインになっている。
予定価格100〜120ドルのMaxpedition社のナイフとMad Dogのナイフとでは価格帯が違いすぎて競合しないのではないかとも思う。しかし、こうしたオリジナルと揉めたコピー品が販売されることは何とも納得しがたい。ちゃんとした合意と契約に基づいて販売されれば良かったのだが、両者についての伝聞から考えるとそれはありえない。