システマの拳銃横撃ちテクニック

2009年にアニメ・漫画でこれだけは見過ごせない銃の間違い 有名な間違い編 - 火薬と鋼で、拳銃を横に傾けて撃つことは、通常はないと書いた。例外の一つとして、ロシアの格闘技システマが教えるテクニックがある。以前の記事ではシステマの横撃ちについて詳しく書かなかったので、ここで改めて紹介しておきたい。

横に構えるシチュエーション

ステマには射撃の技術も含まれている。その内容は銃の構え方や銃を保持しての移動技術、体勢変更の体術だ。
ステマの射撃技術の中に移動や体勢に合わせて拳銃を横にして撃つ技術がある。
下の動画の冒頭の0:01〜0:15など、何箇所かに見られる。

これは、体が横になっていたり、腕を横にしたほうが自然だったりと姿勢・動きに合わせての構えだ。
もう一つ。上とは別の動画を紹介しよう。
ステマのインストラクターで元スペツナズ隊員(MVDの特殊部隊)のSonny PuzikasのDVDから。こちらはシステマ団体以外の組織・企業でも指導されているから、必ずしもシステマだけの技術と言うわけではない。

ここでは拳銃を完全に横にするのではなく斜めに構えている。
これは、人間が腕を自然に前に出した際には拳が斜めになるように、自然でコントロールしやすい角度だからとされている。


以上二つの動画をを見てもらえれば分かるようにシステマでも常に拳銃を横にしているわけではない。
状況に応じて横や斜めに構えているのであり、ギャング映画の横撃ちとは違っている。