システマのローリングについてのメモ

ステマのローリングは受け身であると同時に呼吸や身体操作の練習にもなる動きで、前方に回るフロント・ロール(フォワード・ロール)、後方に回るバック・ロールがある。
初歩的な練習だが、他の多くの練習でも使うことになる重要な技術だ。
しかしシステマのローリングを見やすく紹介している動画というのは案外ない。
下の動画はROSSの各種ローリング。違いがある場合もあるが、システマ等のロシアの軍隊格闘技系団体で見られるローリングはどれも基本は同じである。

柔道の受け身と違い、地面を手で打たず(羽打ちしない)、背骨の通る部分を地面につけない。また頭部も地面につけないようにしており、首の使い方も独特である。
呼吸をしながら柔らかく着地し、体の特定の部位に衝撃や負担がかからないようにする。ローリングがうまい人はほとんど音を立てずに転がることができる。
私は最初のうち、うまく回転できずに途中で横に倒れてしまうことがあった。これは肩や頸椎・胸椎をうまく動かすことができず、落下の力を回る動きに転じられないことが原因で、そうした各部位の使い方を他の練習で身につけていくことでローリングもやりやすくなっていった。そうした身体の部位を細かく動かせるかどうかは、練習の構成によってはなかなか自覚しにくい。