カドチニコフ・システマのコサック・サーベル技法の基本から

今日はロシア武術のカドチニコフ・システマからコサック・サーベルことシャシュカの技術の動画を紹介する。
ロシア武術にはシャシュカの技術を教えるところが多いが、それぞれの流派団体でやっていることには違いがある。
特に軍隊格闘技系のところでは伝統的な技術や考え方を基にしながらも別の形に再構成・再解釈していることが多い。
カドチニコフ・システマのシャシュカの技術もそんな傾向がある。
相手の攻撃を受け流しつつ優位を取る形の根拠としての図や式はカドチニコフ・システマならではの考え方だ。


まずはシャシュカの操法の基本をモデルで示した動画。

基本となるのは鋭い頂点が上にあるくさび形の動きである。
空間上の同じ頂点を保持したまま様々な方向でくさびの形に動かすと円錐状になる。
0:34辺りの図は、このくさびに切り込もうとした場合に力が分解されるところを示している。
このくさびと円錐の動きで相手のシャシュカを受け流し、自らは攻撃できる有利な位置をとる。


次の2つの動画はシャシュカを用いた練習の様子。
シャシュカ対シャシュカ。冒頭、先端を壁にあてて回すのはくさびと円錐の形の基本。

シャシュカ対シャシュカとシャシュカ対ライフル(銃剣付きモシン・ナガン)。



最後はこれまでの練習とは違うがついでに紹介。
シャシュカの抜刀の一つ。