システマの拳の作り方について

今日はシステマの拳について自分の経験をもとに書いてみよう。

  • 次回私がリードするクラスで話そうかと思ったが、結構先のことになるので今書いておく。
    • 練習会では昨年出版された本『Strikes : Soul meets body』のシステマの拳の握り方について説明する予定。
  • まず過去の話をしよう。システマを始めた当初、拳の握り方について説明を受けた記憶がない。
      • 当てる時にどうするか、どうれば拳の重さを感じられるかといった点については教わっている。
    • 1年以上経ってからインストラクターから教わる機会があったが、その後もかなりの期間、ちゃんとした拳を作れなかった。
    • 拳の形を外見から知っても内面的には理解していなかったからである。
  • ステマでは適切なテンションがあり、凹凸のない、表面がフラットな拳を作る。
  • 何も考えずに拳を作ると、小指側に傾いた拳になる。あるいは拳の特定の部位ばかり対象に当たるようになる。
  • 外見上フラットな拳を作っても、適切なテンションを満たせていないと、対象に当たった際に偏りのある拳と同じ結果になる。
  • 後に気付いたが、適切な拳を作れるかどうかは全身の適切なリラックスとも関係しており、自分のリラックス-テンションについてコントロールできるかどうかが影響している。
  • 拳を形作る指のテンションが拳面に向かうように、そして前腕に余計なテンションが入らないようにしなければならない。
  • さしあたって「自分の拳面を感じること」が入口となる。
  • 拳面を繊細に感じられるようになれば、拳の重さを生かしたストライクを打つ基礎となる。
  • 一般に、多くの人は打撃の強さを拳より腕や肩の力感で感じてしまう。しかしそれは打撃に使われていない余計な力みを打撃の強さと勘違いすることにつながる。
  • 拳面の感受性を高め、全身のリラックスを知ることで、余計な力みを除いた適切なストライクを知ることができる。