ある大学図書館とCOVID-19対応(6月)

本業の大学図書館について今月も書いておく。
6月はキャンパスごとの対応の差が負担となった。

過去:
machida77.hatenadiary.jp
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図書館の開館再開まで

緊急事態宣言解除後から大学では対面授業再開に合わせて図書館の開館も再開する予定だった。
問題になったは「対面授業を再開しないキャンパス」「対面授業を再開するが予定が決まらないキャンパス」など、各地で対応が異なっていたことだ。
最速で図書館を再開したところは6月15日から、一番遅いところは7月6日からというわけでかなりの違いがある。
対応の違いが問題になるのは単に開始時期が違うというだけではない。
こんな問題があった。
・入館手続きや館内での制限について事務部や教員から注文がつく→実現可能な案にまとめて意見調整
・開館時間がなかなか決まらない→一番遅い図書館では開館前日まで開館時間が決まらない
・新しい動画配信サービスの契約→希望の取りまとめや契約までの手続きを代行
・学内の閉鎖中の施設の図書を図書館に設置できないかという要望→設置場所の準備
これらの要望、意見、そして意思決定は図書館が単独で行うわけではなく、大学事務局や大学教員の委員会などの組織から出てくるもので、図書館はそこから実行可能性があり、図書館の理念に沿った案を作成する。
このため連絡・話し合い・意見調整が多く、まとまるまでに労力を要する。
この状況では全キャンパスの図書館の管理を私がしているのが一番問題だ。

そろそろ終わる遠隔サービス

データベース等はCOVID-19対応として特別に遠隔で利用できる特別サービスを無償提供しているところが多い。
しかしそうしたサービスの多くは6月末で終了となる。
また図書館が学内利用者向けに行っている郵送での貸出もキャンパスによっては停止となる。
こうしたサービスは今後コストもかかるし、どの程度継続するかを検討していった。
全面的に停止とはならず、必要な分だけ継続していくことになっている。

遅延

COVID-19対応で遠隔サービスの手続きをした電子書籍の設定を運営会社がなかなかしてくれず、4月に申し込んだのに使えるようになったのは6月だった。
また申し込んだ電子ジャーナルが忘れられているなど、複数のトラブルがあった。

先の予定が分からない

通常だと前期定期試験と夏休みが大学図書館業務の一つの区切りだ。
しかし今年、定期試験期間は設定されない学部もあるし、夏休み期間に対面授業を行う学部もある。
要するに従来通りのスケジュールでは運営できない。
困るのは授業も試験も長期的な予定が立っていないので、図書館の予定もなかなか組めない点だ。
東京都内の感染者は増加しているので場合によっては再度図書館業務を縮小、あるいは休館することも考えなければならない。

その他の懸念

遠隔講義で使用する資料の著作権処理についての知識がある教職員が少ない。
SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)の届け出について検討している部署もなさそうで、今後問題になると思われるので何人かの教員・職員に相談した。